今日もこんなクライアントさんがやってきた。
数年前、前歯を事故で損傷して、差し歯にしてもらった後、自分らしからぬ妙な感覚が抜けきらない。頭の中が
もやもやして、思考力や気力が湧いてこない。
今まで歯医者さんで差し歯を何度か入れ替えてみたが、その度に妙な感覚が変化する感じがする。これはもしかしたら、妙な感覚は歯科医では治せないのかと思って当院のホームページを怪しいと思いながらもやってきた。
診てみると、顎の前後運動をした時身体全体も一緒に比較的大きく揺れやすく、特に前半分の歯列を合わせてもらうと重心が後方に傾く。
単純に、この場合顎全体が前方で不安定にならざるを得ない。顎はブランコのように臨機応変、自由自在に動き回るのが自然なことではあるが、前方に在る時に不自然に揺れていると不安感を感じるのは当たり前である。
この調整を行った。
施術前に少し硬めの煎餅を普通に食べてもらい、施術後同じように食べてもらい本人に確認したところ、口全体で食べ嚥下も気持ち良いと仰った。
歯を削ったわけではない。条件的な反射を書き換えたのだ。
歯は身体との間で反射的に顎に影響している。運が悪いと脳の梗塞にもなり得るが、12点の的確な反射は顎位置を脳と身体の中心に整合させることが出来る。
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